今世紀最後の天使のうた声とうたわれた、天才ソリスト、コナー・バロウズ。
少年コナー。彼の銀色に輝く透明感あふれる歌声を一度聞いてみるといいYO。
汚れのない、とびきり美しい声をもつボーイ・ソプラノの少年たち。
「少年のレクイエム」は、古今の作曲家の手になる名作「レクイエム」から・・。
レクイエム。人間の尊厳への信仰告白として書かれたもの、家族や知人の死を悼んだ心情をうたいあげたものなどさまざまですが、いずれも輝かしい力にみち、調和した美しさにあふれる旋律が、曲のいたるところで聴かれます。
「天使のうた声」や「うたの天使」にたたえられるボーイ・ソプラノの魅力の一端は未成熟の声帯の発する独特の美しさにあるともいえますが、このアルバムで は、コナー・バロウズのボーイ・ソプラノとして最高に磨き上げられた美しい声で、祈りの歌あるいは宗教的な音楽であるレクイエムのなかの曲がうたわれま す。
「レクイエム」゛死者のためのミサ曲゛別れの曲・・
ここでは、いつしか変声期を迎え、失われてしまうかもしれないこのボーイ・ソプラノの歌声の貴重な最後の輝きに別れを告げる曲としてではなく、少年が青年に生まれ変わるような、夢と希望にみちた輝かしい未来へ旅立つ曲としてとらえています。
私は、C.グノーのベネディクトゥスを聴くと涙がでてきます。
このレクエイム ハ長調は、1893年の作で、孫の死を追悼するために書かれたもので、これを書きあげてグノー自身も世を去りました。とても甘美な曲です。
2003年10月24日の日記より
[2回]
PR
COMMENT